ポルトガル ブラガから車で約3時間 スペイン ガリシア地方のサンティアゴ デ コンポステラにやってきました。

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この街はカミーノ(サンティアゴ巡礼の道)の最終目的地です。

サンティアゴ巡礼とは最古の記録としては951年にさかのぼります。

サンティアゴ デ コンポステーラ大聖堂には聖ヤコブの遺骸が祀られていますため

ローマ、エルセレムとならぶカトリックの三大巡礼地になっています。

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サンティアゴ巡礼路 (出展:http://whc.unesco.org/en/list)

著名な巡礼はピレネー山脈のフランス側サン ジャン ピエド ボー から

約780KMを一か月あまりをかけて巡礼します。

 

サンティアゴ デ コンポステーラとは サンティアゴは聖ヤコブのこと。

ヤコブはイエスの十二使徒の一人です。

ガリラヤ湖畔に住む漁師で弟のヨハネと共にイエスに師事しました。

イスラエルからイベリア半島に渡り、布教活動をしたのちエルサレムに戻って捕まり殉教します。

その後遺骸は復活を恐れて土葬することを禁じられ、彼の弟子たちが船の乗せて送り出したところ

ガリシア(スペイン西部)の海岸に流れ着き、川をさかのぼりイリア・フラビア(現在のパドロン)に流れ着いたあと行方不明になってしまいました。

 

時が過ぎ、9世紀になり星の導きにより羊飼いの少年がヤコブの遺骸が眠る場所を見つけた とされています。

しかし、これにはほかにも説があるようで、天使が信者達にヤコブの墓を示したところ、そこに異常に光る星がありました。

その後、司教が断食をしたのちそこを探したところヤコブの墓が出てきたともいわれています。

 

いずれにせよ「星」が導いてくれたように思えてなりません

そして コンポステーラとはラテン語の「Campus stellae」(星の野)に由来するのではないかと言われています。

 

別の解釈では「Compositum」(墓場)とされていますが詳しくはわかていません。

なんか星のほうがイメージが広がりますよね。

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大聖堂は改修中で残念ながら正面からははいれませんでした

サンティアゴ デ コンポステーラ大聖堂で有名なものがボタフメイロ。

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ボタフメイロとは香炉のことで、ここの香炉は高さが1.8m 重さ80kgで世界最大の香炉のひとつです。

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このボタフメイロの振り香は11世紀から始まったといわれています。

長く辛い巡礼を終えてここのたどり着いた巡礼者たちをたたえ、癒し、ペストなどの疫病を防ぐ方法として始まったそうです。

 

この巨大な香炉を振ることで様々な事故も起こりました。

香炉がはずれて落下することもしばしば。

1499年には振られた香炉が勢い余ってはずれ高窓から飛び出してしてしまった事故もあったそうです。

 

そしてクライマックスである聖ヤコブに会いに行きます

大聖堂の奥正面にあたるところの聖ヤコブ像が祀られています

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金色に輝く四角い部分です

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矢印のところに聖ヤコブ像が祀られています。

この後ろ側に行くと、聖ヤコブの背中に触れられるのです。

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聖ヤコブ像の後頭部に額をつけていると

カミーノを歩いている自分の姿が見えました。

来年か いつなんだろう きっとカミーノを歩くんだろうなと確信しました

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これが聖ヤコブの遺骸が祀られているところです。

星が降る野原を歩いてサンンティアゴ デ コンポステラにたどり着くのは

いつになるのか楽しみです。

来年はファティマにマリア様が降りて100年の記念の年。

それにあわせてカミーノを歩くのもいいなと思っています。

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これは大聖堂にあるコンポステラ「星の野原」をイメージしたもの。

歩きながらコンポステラを天の川を見てみたいなあ・・・

 

ちなみに この日僕は偶然にも星のTシャツを着ていました!!

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(大聖堂の前で魔法使いに頭に乗られちゃった!!)