9月9日 ナヘラからアソフラ 5.8キロ

 

ちぐはぐしてる。

今朝起きた時から感じている感覚。

バックパックに荷造りをしていくが、うまく収まらずに何度も出し入れをする。

うまく入ったと思ったら、なんだかスカスカ。

今度は寝袋を入れるのを忘れていた。

 

アルベルゲの外に出るとすでに8時前。

facebookのライブの時間なのに、まだ歩き始めてもいない。

 

アルベルゲの玄関先でライブを始めるが、

これもなんだか乗り切らない感じで終了。

 

なんだか

ちぐはぐしてる

 

小雨が降ってくるなか、ナヘラの街をいく。

 

黄色い矢印をしばしば見失う。

 

おじさんが

そっちじゃないぞ と身振り手振りで示してくれる。

 

雨の気配がするので、バックパックにカバーをかけて雨の準備をする

ふたりはポンチョを着ていたが、

僕は肌寒いのもあったので防水のウインドブレイカーを着ることに。

 

ナヘラの街は道が入り組んでいて迷いやすい。

なんども間違えてやっと郊外にでることができた。

 

やっぱり

ちぐはぐしてる。

 

天気予報はにわか雨だったのもあり、ポンチョではなくウインドブレイカーにしたのが失敗だった。

丈が短いので、太もも付近から下が段々冷たくなったいく。

最初はまだらだった水滴が大海になっていくように足全体が冷たく濡れている。

 

ちぐはぐしている。

 

バックパックやウインドブレーカーに当たる雨音を聞きながら歩く。

 

ふと

 

こんな声が聞こえたような気がした

 

「ちぐはぐしてるなら立ち止まれ、掛け違えているボタンを掛けなおせ」

 

そうか。

 

立ち止まることも必要か。

 

雨音の間隔が長くなり

 

鳥のさえずりが聞こえてきた。

 

空を見上げると、心なしか空が明るくなってきた。

 

やがて

 

アロンソの村が見えてきた。

 

二人に「立ち止まる」提案をしてみよう。