Monthly Archives: 9月 2017

巡礼 18日目

オルミージョスデルカミーノからイテロ デル カスティージョへ

走行距離32.8キロ

全行程距離 338.3キロ

18.1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日のレストランのコンサートの成功もさめないまま。

朝 アルゲルゲを早めに出発。

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だけど

グリーンツリーが明いていたので、挨拶にと入ったところ

エマと話し込んで、すっかり出発が遅くなってしまった。

しかし

このエマとの話で遅くなったことが

パラレルワールド

を生み出すことになるとは誰も知らないことだった。

 

オルミージョスデルカミーノを出て見通しの良い道を行く

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飽きてしまいそうな風景にこんなものが見えてくると

なぜか元気になります。

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昨日泊まるはずだったオンタナス。

昔の巡礼者はこんな感じだったのでしょうか。

さらに麦畑しかないメセタの大地を進みます。

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すると

サンアントン修道院跡が姿を現す。

この何もないメセタで、この修道院に救われた巡礼者が多かったのではないだろうか。

それほど僕たちは乾いていたし、修道院は壊れてはいるものの威厳に満ちていた。

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この修道院跡地のアーチがパラレルワールドの入り口だったのだろうか

 

しばらく行くと

 

ふっと後ろから現れた自転車に乗る人。

 

そして僕たちを追い抜きざまに

「ナム タイシ ヘンジョー コンゴー」

と言ったのだ。

 

あまりにも唐突で僕たちはそろって理解不能だった

 

すると

 

再度

「ナム タイシ ヘンジョー コンゴー」

 

自転車に乗った男の人はスピードを緩めることも

振り返ることもなくあっという間に小さくなっていく。

 

そして また

「ナム タイシ ヘンジョー コンゴー」

 

ようやく3回目で僕たちは明瞭に理解できた

おじさんは

「南無大師遍照金剛」と言っていたのだ。

僕たちは今日はバックパックのデリバリーサービスを頼んでいたので

大きな荷物を背負っていなかった。

3人は四国お遍路の白い行着を着ていた。

ちょうど たまごちゃんは背中に小さなデイパックもなかったので

背中には「南無大師遍照金剛」と書いている。

 

そして、おじさんはといえば

 

摩訶不思議な恰好をしていたのだ。

 

まるで、おとぎの国から出てきたかのような恰好

おじさん生写真小

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車の右に見えるのがそのおじさんだ。

もう少し大きくしてみると

おじさん1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おじさん2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中世の恰好をしたかのようなおじさん。

そして、言った言葉が

「ナム タイシ ヘンジョー コンゴー」

 

僕たち3人の驚きを理解してもらえるだろうか?

 

すぐ近くの街の人達はみんなあんな恰好をしているのか?

はたまたフェスティバルか何かがあるのか?

 

次の街でいろいろと見て回ったが

あのおじさんは見つからなかったし

似たような恰好をしている人は一人もいなかった。

 

彼は誰なのか?

 

なぜ「南無大師遍照金剛」を知ってるのか?

 

謎が謎を生む

 

こんな片田舎で

 

もし、日本に来たことがあるのなら、立ち止まって話しかけてきてもよいではないか?

 

韓国人は多くカミーノを歩いているが、日本人は珍しい。

しかも

僕たちは「南無大師遍照金剛」の行着を着ているのにだ。

 

彼はどこから来たのだろう?

 

僕たちはどこを歩いているのだろう?

 

あのゲートをくぐったとき異次元に迷い込んだのか?

 

昨日のシンクロが続き、今朝エマの店に行ったことでこの出会いが決定したのか?

 

空海は今も生きているといわれている。

ならば偏在してもいいではないか、このスペインの地にも。

 

同行二人

 

これを纏う意味が少し分かったような気がする。

 

 *この旅に出る前にHITOEさんの施術を受けてきた。

神門を開くというものもその中にある。

そすればシンクロが起きやすくなるということであった。

まさにシンクロ祭りである。

参照 ボディケア 骨盤調整 シンクロ体質

https://youtu.be/BU4MGPk3GpM

 

 

 

シンクロが起きる沸点というものがある。

 

それは小さな積み重ねを積み上げた結果

コップから水が流れ出すようなものだ。

 

その時が来た。

 

月水さんはカミーノを歩き始めてから各地で琵琶演奏を行ってきた。

 

亡き日本人巡礼者シンゴ ヤマモトさんの慰霊碑の前での演奏から始まり

 

カフェ、アルベルゲ、食堂、教会、丘の上、礼拝堂・・・

 

観客なしのときもあれば、数人、時には数十人のときもあった。

 

言葉がわからない中での演奏、

琵琶演奏はストーリーテリングだ。

 

歴史の物語を琵琶演奏にのせて唄う。

 

言葉の意味が分からなければ面白みは半減する。

 

しかし

 

カミーノを歩く人たちは熱心に耳を傾け

 

月水さんが奏でる琵琶の音と唄声の中に在る魂に触れようとしてくれた。

 

少なくとも僕にはそのように思えた。

 

その小さな一滴が一回り大きな雫になった。

 

ブルゴスから約20キロ

オルミージョスデルカミーノの街に入ったときにそれが起きた。

本当は、この10キロ先のホンタナスの街まで行く予定だった。

 

この先のスケジュールを考えると今日は無理をして30キロ歩いて

少しでも前に進んでおきたかったのだ。

 

しかし

 

街に入って、向こうから赤い車が走ってくると私たちの横でブレーキをかけ

女性が窓を開けてはなしかけてきた

「今夜 うちでコンサートやらない?」

 

それはあまりにも唐突な申し出だった。

 

月水さんが演奏家であることなど話す前に

彼女から切り出した言葉だった。

 

「私はレストランをやってるの、この町の一番端のレストラン グリーンツリーよ」

私たちは戸惑い気味に

「今日はホンタナスまで行く予定なんです。だけどランチをあなたのお店で食べますよ」

と答えた。

彼女の車は町を離れ、私たちはレストランへ向かった。

 

街の一番外れにそのレストランはあった。

巡礼者が街に入り、一番最後に目にするのが彼女のレストラン。

いつも思うのだが、街の入り口にあるカフェやレストランは賑わっていて

奥に行くにしたがって、閑古鳥が鳴いている。

街の出口に近いのに賑わっている店にはそれなりの理由があるようだ。

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彼女の店もその理由がある店だった。

私たちが訪れた時間はランチの時間とも少しずれていたからか

あまりお客さんはいなかった。

しかし、

店内のレイアウトや内装がスペインらしくない。

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とりわけほかの店との違いはメニューにあった。

 

一般的なスペインのカフェやレストランとは明らかに違う。

 

まず目をひいたのがカレーWITHライス。

 

そしてハンバーガー、ハチミツのサラダなどなど。

 

出てきたカレーはタイ風のグリーンカレー。

ほどよく蜂蜜とビネガーとオリーブオイルがまざった絶妙な味のドレッシング。

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美味しい

 

美味しいのだ。

 

しかもスペインらしくない感覚。

インターナショナルな感覚とでもいうのか。

スペイン人でもない僕がいうのもヘンな話だが

ドメスティクな感覚じゃないのだ。

 

この味覚が今夜のコンサートの成功を予感させた。

レストランを出てアルベルゲに入り、シャワーを浴びて洗濯。

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横のチャペルを参拝して再びレストランに向かった。

 

レストランは満席。

お客さんは100%巡礼者。

どうやらこの町で洗練されたレストランはここだけなので

この町に泊まる鼻の利く巡礼者はここにやってくるのだ。

 

巡礼者の年齢層は幅広い。

10代から70代までいる。もしかしたら80代もいるかもしれない。

自炊をして倹約した旅をしている人もいれば

レストランで食べる人もいる。

アルベルゲに泊まらずテントを持ち歩いている人もいれば

ホスタルに泊まる人もいる。

様々なのだ。

 

そして総じて知的レベルが高い。

 

話した人たちは弁護士だったり大手IT企業のエンジニアだったり、教師だったりだ。

 

このレストランに来ている人たちも多くは40代以上の落ち着いた雰囲気。

 

レストラン グリーンツリーのオーナー エマが

「今日は日本から来てるビワの演奏家 ゲッスイ

とスパニッシュギターの演奏があります

まずはゲッスイ!!」と紹介すると

 

お客さんは一斉におしゃべりをやめてステージに注目した。

 

月水さんがインストルメンタルで琵琶を弾き始める。

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椅子をステージのほうに向けなおして聞き入る観客。

 

琵琶の音が染みわたっていく。

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次に「壇ノ浦の合戦」

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月水さんの歌声はパワフルだ。

石造りのレストランは反響して、その波紋も増幅させる。

 

大喝采。

 

 大成功だ。

 

次の女性のスパニッシュギターの弾き語りの方も素晴らしかった。

 

エマが車越しに「今夜コンサートをやらない?」

と誘ってきた直観。

それに予定を無視して乗った私たち。

 

スケジュールされた旅から逸脱するところに、この旅の面白さがある。

 

そして、それがシンクロニシティーを加速させる。

 

スパニッシュギターの方は隣町の住人らしい。

彼女はときどき、この店で引き語りをするという。

 

演奏会が時折あるレストラン。

それだけで魅力的で人気の店になるに違いない。

 

翌朝、コーヒーを飲みに立ち寄って話すと

エマはスコットランドの出身だった。

 

彼女もカミーノを歩いたそうだ。

 

そして、夢の中に色んな国々の人々、多くの動物が彼女の前を通り過ぎる

夢を見たという。

 

その後、パートナーと知り合い、この村でレストランをすることになったそうだ。

 

そして、いま彼女の目の前を多くの人達が通り過ぎていく。

 

「夢の通りなの」

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彼女は満足そうに笑いかけてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はブルゴスで終日滞在。

久しぶりの何も移動しない日。

 

昨夜はブルゴスの公営アルベルゲに宿泊。

このアルベルゲが大きく、建物の外側は古いのですが

中に入るとモダンで綺麗なつくり。

なんと150名も収容できる巨大アルベルゲ。

 

アルベルゲは8時には出ないとだめなので、

カフェに行き、ブルゴス大聖堂の開門をまって大聖堂へ。

公営アルベルゲは大聖堂のすぐ裏なのですごく便利。

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大聖堂では入場料が一般客料金のほかに巡礼者料金がありほぼ半額。

巡礼者は優遇されるのです。

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大聖堂の前のはこんな巡礼者の像もあります。

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お決まりのようなこんな写真をとり大聖堂の中へ。

 

大聖堂の受付横には荷物をあずけることができるスペースと

コインロッカーがあります。

なんと私たちは大聖堂を出て観光をして次のホテルをみつけるまでの

訳半日間も荷物を預かってもらいました。

 

ともかく

大聖堂は圧巻の一言。

外見の存在感からして圧倒されるのですが、

中に入るとひとつひとつの間が宗教画や像で埋め尽くされています。

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天井を見ればため息が出るほど美しい。

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このステンドグラスの窓の外には中庭を挟んで大聖堂の裏側が

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大聖堂のあとはチュチュートレインに乗ってブルゴスを一周。

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 城跡のある丘からブルゴス市内を一望できます。

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ブルゴス もう一度訪れたい街になりました。

 

 

 

 

巡礼15日目 アヘスからブルゴスへ

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まだ月が出ているアルベルゲを出て10歩くらい行ったところで、

途上に置かれたパンを発見

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なんだ? と思い建物の左をみると

どうやらカフェの雰囲気

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山小屋風のよさげな感じ。

中に入ると、すでにお店は人でいっぱい。

並んでカフェコンレチェとパンをオーダー

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気のよさそうな おじさん と おなさんがやってるカフェ。

おじさんはコーヒーの担当。

おばさんはオーダーを受けてから

生ハムやチーズをスライスしてサンドウイッチを作ってくれます。

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美味しいという言葉で足りないくらい。美味しく雰囲気も抜群。

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すっかり店内の人がいなくなるまで、長居をしちゃいました。

 

結果的に、アルベルゲを10歩はなれたカフェに1時間以上いたので

アヘスを出たのは9時近く。

僕たちが泊まれなかったオルテガの泊まった人たちも、

すでに僕たちを追い抜かかして先に進んでいます。

 

またいつもの如く出遅れ感。

 

アヘスからブルゴスへは可愛い村々を通る楽しい道が続きます。

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丘の上には十字架があり、そこで月水さんも演奏

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丘を降りていくとまた村があり

こんな家もあります

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もうカミーノが当たり前なんですね。

ここを行くとまもなくブルゴス空港の近くにやってきます。

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しかし

僕たちを待ち受けているたものは

ここからの試練でした。

 

大都市郊外にある工場や展示場などの誘致地区

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しかも閉鎖されている会社も多く

人気がありません。

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大都市の郊外によくあるバイパスをとおります

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遠い

 

ブルゴスが遠いのです。

 

無味乾燥でコンクリートの道をひたすら歩きます。

 

コンクリートがどれほど固いか。

 

土や自然の山道を歩いていると、それがよくわかります。

 

工場地帯のコンクリートの道が修行のように辛い。

 

そしてようやく人の住む気配が見えてきます。

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マンションに大きなホタテ貝が!!!!

ずっと矢印もホタテ貝もなかったので

なんだかすごくうれしくなりました。

しかし

ここからでもさらにブルゴスの中心部まではまだあります。

やっと旧市街地の中心部へはいる門が見えてきました

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やっと落ち着くかんじ

到着!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巡礼14日目 ビロリアデリオハからアフェス

気さくなアルベルゲを出発して牧草地を進む

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ビジャマヨールデルリオを過ぎて一路ベルロラドへ。

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べラルドにはいると巨石が。

お~っと思っているとその先に

ささくれみたいな塔が

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近寄ってみると塔の上に鳥の巣が

 

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小さいが美しい教会だった。

 

ベルラドの中心入ると地図があり、それを見ると鍾乳洞らしきものがある。

四国お遍路の穴禅譲といい、洞窟は好きなので行かない手はない。

地図を見ると街のはずれのようなので、歩いて行ってみる。

ところがそれらしい気配はなく、道行く人に聞いてもさっぱり埒が明かない。

もう一度街の中心のプラザに戻って地図を見直してみると

どうやら街の端に書かれているが、この街の中に在るわけではなさそうである。

ここまできて引き下がるのも癪なので、その地図を写真にとりタクシーで行くことにする。

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(地図に載っていた写真)

さっきカフェを飲んだお店がタクシーの呼び出しサービスを行っていて、女主人に呼び出してもらった。


ほどなくしてやってきたのは新車のようなシトロエンのバンタイプのタクシーで

なかなかの好青年がドライバーだった。

写真を見せるとすぐに分かったと答えて、値段は9ユーロだと言ってくれることに。

車で10分ほど走ったところで山道に入り未舗装道を登っていく。

つきあたりで車をとめて「ここだよ」という身振り。

30分くらいで戻るから待っていてもらい、

僕たちはドライバーが示す方向へ歩いて行った。

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山道を行くがそれらしいものはない。

振り返るとドライバーがもっと向へ進めと言わんばかりに手を振っている。

その方角に歩いていくと、ロッククライミングのような場所に出て、

さすがにここではないとさらに行くと民家の裏庭に出た。

まさか民家の裏庭に鍾乳洞があるわけないので、元の場所に戻ることに。

行きに柵が閉まっていたので、何気なく通り過ぎた穴に近づいてみると

トロッコの線路が敷かれていて、電気が灯っている。待合椅子みたいなものも

あるので、ここからトロッコに乗って鍾乳洞に入っていくに違いない。

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おそらく土日や休日に営業をしているのだろう。

結果的に鍾乳洞に行けなかった僕たちはタクシーにオカまで行ってもらい、

オカからオルテガまでを再び歩くことにした。

 

オカからは結構きつい登りが続く

 登り切ってからは森を切り開いたかのような道が延々と続く。

そのなかでこの看板

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まさしくオアシス!!

ここで小休憩をしてなおも進みます。

途中で牛が沢山いる丘を抜けると下り坂

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まもなくオルテガの村に到着です。

 

この村はカセドラルが有名で人気があり

観光バスが3台も止まっていました

アルベルゲも空きがなく、ホテルも満室でさらに隣村のアヘスまで歩くことに。

アルベルゲ難民になるかと思いながら足を進めます。

やっと

たどり着いたアヘスのアルベルゲに空きがあり宿泊することができました。

このアルベルゲで月水さんがディナーの後に琵琶演奏

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ほかの宿泊客と仲良くなり、結果的にアヘスまで来てよかったと思えた一夜でした。

 

カミーノ サンティアゴ巡礼の13日目

サントドミンゴ デ ラ カルサーダからビロリア デ リオハ

 

ガイドブックを無くしたことに気づいたのが昨夜の遅く。

 

今朝起きて、たぶん昼食を食べたレストランだと明確に思い出した。

 

そのまま歩き出すか、それともガイドブックを取りに行ってから

出発するか三人で相談をする。

 

ともかく、レストランに行ってみるが朝は営業してないようだ。

もしかしたら昼食からの営業かもしれない。

パラドールのチェックアウト時間を確かめると、なんと12時。

 

そうわかった瞬間に3人の答えは一致した。

 

12時に出発しよう。

 

そうすればパラドールを満喫できるし、ガイドブックも取りに行ける。

 

お決まりのカフェコンレチェとパンを食べて室内に戻って思い思いにすごす。

12時にチェックアウトしてレストランに行ってみると

 

まだ閉まっている。

 

隣のお店の人に尋ねてみると

なんと月曜日はお休みらしい。

 

なんのためにお昼まで待ったのか・・・

 

ガイドブックは無くてもいいんだ ということにして出発。

 

しかし足取りは軽い。

 

パラドールでゆっくり休んだせいか

 

歩くことになててきたせいか。

 

7kmの道のりを1時間余りで次の街に到着。

 

着々と進みfacebookライブと休憩のために

トラック野郎が集まるバーにはいる。

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トラック野郎が集まるお店が美味しいのは世界共通なのだろう。

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お菓子も

サンドイッチも美味しい。

美味しさにつられてつい長居をしてしまう。

もう夕方の5時近くだ。

 

あと1時間半から2時間くらい歩いて目的の街ベロラドに行こうと出発する。

 

しかし、なんだかベロラドの街のアルベルゲが満室になっている気がしてならない。

 

そう思っているうちに次の街ビロリア デ リオハの入り口に着いた

そこで見つけたのがこんな看板

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そうか そうなのか じゃあ泊ってみるか

 

ということでビロリア デ リオハのアルベルゲを訪ねてみた。

 

外見は古くあまり良くはないが、中にはいると意外にいい感じ。

めずらしく音楽が流れていて、それが喜太郎だ。

 

宿泊代金はなんと5ユーロ。

この町にはマーケットもカフェもレストランもないので

ここで夕食も朝食も用意するとのこと。

代金は?と尋ねると

ドネーションとの答え。

 

ここでアルベルゲの叔父さんと叔母さんの人柄の良さがにじみ出る。

「わたしたちアルベルゲは巡礼者のためにあるのよ。だから貴方達巡礼者は心ばかりのお礼でいいのよ」

 

いろんなアルゲルゲがあるがこれほどアットホームなところは初めてだ。

 

宿泊客は僕たちを含めて6人。

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美味しい手作りのパエリアの夕食を食べて

 

そのあと月水さんのミニコンサート。

 

心温まる1日だった

サンティアゴ巡礼12日目

アソフラからサントドミンゴ デ ラ カサダーラへ。

 

寒い

 

昨日は雨の中の行軍で手先 足先まで冷え切った。

今朝はアルベルゲを出た瞬間に寒い。

雨はもう止んでいるが、空には雲が低くたれこめている。

 

寒い

 

携帯を見ると表示温度が7度。

まだ9月の10日。二日前まで30度の直射日光を浴びていたことが嘘のようだ。

 

途中でフェイスブックのライブ配信をするが

電波状況が昨日につづき悪く、途中で断念。

まだ 昨日の続きで

ちぐはぐなままだ。

 

畑の中を歩き続ける。

 

冷気で頭が痛い。

 

雲が切れ始めて、わずかだが日の光が差し込んできた。

天使の階段のように光が天から降り注いでいる。

 

冷気が和らいできた。

 

それとともに3人の間に会話が始まった。

 

心に余裕が生まれる。

 

暖かさは心にも温かさを与えてくれる。

 

そんな当たり前のことに気づくのもカミーノだ。

 

明るく話す僕たちは

はるか前方を歩く二人連れに追いついてみようということになった。

 

ギアを上げる。

 

歩幅を少し広げ、歩みを速めてみる。

 

身体に負担はない。

 

目の前のふたりが近くなってくる。

 

今までにないことだ

 

これまでは抜かされてばかりいた僕たちが

 

あまり無理をせずにスピードアップして前を行く人たちに追いつき

 

「ブエン カミーノ」と声を残して先に行く。

 

爽快な感覚

 

歩みのギアを上げることが心のギアもあげることになった。

いや

心のギアが上がったから歩みのギアが上がったのかもしれない。

 

前方に次の村シルエニャが目前だ。

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シルエニャの村は今まで通り過ぎてきた村々とは趣が違う。

古い城壁があるわけでもなく

カセドラルがあるわけでもない。

 

そこには新しいマンションや戸建ての住宅とゴルフ場がある。

いわゆる新興住宅地だ。

 

しかし、販売に失敗したのだろうか入居者が少なく人の気配がしない。

 

巡礼の道の横にゴルフ場があり、そこにカミーノを示すホタテ貝のモニュメントがあった

 

そのモニュメントにいたずら書きがされていたが

それが秀逸というか見方によれば面白い。

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まるでフリーメイソンの象徴のようだ。

 

そう思うと、いろいろと想像が膨らむ。

 

大金を投じて開発をしようとした新興住宅地、

そしてゴルフ場。

 

その横を通る巡礼の道。

この道は1000年以上も続く聖なる道だ。

 

その道をしっかりと見据えるメイソンの目

「我々は見ているぞ」

その裏には

「新時代を築くために、古い信仰や宗教は必要ない、

必要なものは我々のフィロソフィーだ

せいぜい歩きたまえ。そして疲れたまえ。

新世界を築くのは我々だ」

というようなものか。

 

僕はカソリックでもプロテスタントでもない。

西洋人でもない。

いわば一番カソリックの巡礼地からは遠い種類の人間だ。

しかし

人の信じる力 を信じている。

人の愛する力 を信じている。

人の可能性  を信じている。

人の純真さ  を信じている。

宗教や国籍や人種を越えて励まし称え笑いあえるのがカミーノだ。

そこには多種多様性と目的の統一性がある。

 

無理やり一つのやり方に同化させようとはしない朗らかさがある。

 

だから一つの目に見据えられるのは御免だ。

 

そんな事を妄想しながらゴルフ場に併設されたカフェに入った。

 

施設が充実している。

 

う~ん、矛盾しているようだが

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やはり快適さにはかなわない。

このカフェでWIFIや文明の利器に大いにあやかった。

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新興都市を後にしてサントドミンゴに向かう。

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1時間あまりで到着。

 

ここは聖ドミンゴが作った町。

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聖ドミンゴはナヘラからレディシア デル カミーノまでの巡礼道を整備し

橋を架け、巡礼者の救援施設をつくった人。

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彼の名前から、この町はサントドミンゴ デ ラ カルサーダと名づけられた。

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その恩恵をいまも僕たちが受けることができている。

空海もそうだが、1000年以上前の人の功績がいまも生かされていることに驚嘆する。

街道沿いの人たちの生活を支えているといっても過言ではない。

 

サントドミンゴのカセドラルにはもうひとつ興味深い伝説がある。

 

その昔、夫婦と息子の3人がカミーノの巡礼を行ていた。

ところが、このカルサーダの街で息子が無実の罪に問われ囚われた。

結果、息子は絞首刑を宣告された。

息子を亡くした夫婦は悲しみにくれながらもサンティアゴを目指した。

すべての巡礼を終えて、夫婦はサンティアゴからカルサーダに戻ってきた。

亡き息子に会うために。

しかし

絞首台にはまだ息子の身体があり、まだ息をしていたのだ。

なんと聖ドミンゴが息子の身体を支えて彼を死から守り続けていたのだ。

 

夫婦は役場に行き、その旨をつたえた。

しかし役人はとりあってはくれない。

なおも訴えると役人は

「亡くなったものが生き返るわけはない、

それはまるで目の前にある調理された鶏が生き返るようなものだ」

といって取り合わなかった。

 

すると

 

目の前のテーブルにあった丸焼きの鶏が生きている鶏に変化したのだ。

 

驚いた役人は息子を絞首刑台からおろし、夫婦のもとに息子は戻った。

 

その後、ここのカセドラルでは生きた鶏が飼われている。

それは今もだ。

聖ドミンゴの霊廟の上に生きた鶏を見ることができる。

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小さいが見るべきものがある街、それがサントドミンゴ デ ラ カルサーダだ。

 

今晩 僕たちはアルベルゲではなく、パラドールに泊まることにした。

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スペインに来たならば巡礼中に歴史的な建造物に泊まらない手はない。

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久しぶりにゆっくりとした夜を楽しもう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月9日 ナヘラからアソフラ 5.8キロ

 

ちぐはぐしてる。

今朝起きた時から感じている感覚。

バックパックに荷造りをしていくが、うまく収まらずに何度も出し入れをする。

うまく入ったと思ったら、なんだかスカスカ。

今度は寝袋を入れるのを忘れていた。

 

アルベルゲの外に出るとすでに8時前。

facebookのライブの時間なのに、まだ歩き始めてもいない。

 

アルベルゲの玄関先でライブを始めるが、

これもなんだか乗り切らない感じで終了。

 

なんだか

ちぐはぐしてる

 

小雨が降ってくるなか、ナヘラの街をいく。

 

黄色い矢印をしばしば見失う。

 

おじさんが

そっちじゃないぞ と身振り手振りで示してくれる。

 

雨の気配がするので、バックパックにカバーをかけて雨の準備をする

ふたりはポンチョを着ていたが、

僕は肌寒いのもあったので防水のウインドブレイカーを着ることに。

 

ナヘラの街は道が入り組んでいて迷いやすい。

なんども間違えてやっと郊外にでることができた。

 

やっぱり

ちぐはぐしてる。

 

天気予報はにわか雨だったのもあり、ポンチョではなくウインドブレイカーにしたのが失敗だった。

丈が短いので、太もも付近から下が段々冷たくなったいく。

最初はまだらだった水滴が大海になっていくように足全体が冷たく濡れている。

 

ちぐはぐしている。

 

バックパックやウインドブレーカーに当たる雨音を聞きながら歩く。

 

ふと

 

こんな声が聞こえたような気がした

 

「ちぐはぐしてるなら立ち止まれ、掛け違えているボタンを掛けなおせ」

 

そうか。

 

立ち止まることも必要か。

 

雨音の間隔が長くなり

 

鳥のさえずりが聞こえてきた。

 

空を見上げると、心なしか空が明るくなってきた。

 

やがて

 

アロンソの村が見えてきた。

 

二人に「立ち止まる」提案をしてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月8日 ナバレッテからナヘラまで 約16km

ナバレッテのアルベルゲで一人の男の人が話しかけてきました。

だけどその人は見た目が巡礼者ではありません。

どこまでいくんだい? と尋ねてきたので

サンティアゴだよ

と答えると目をぐるっと回して「凄いな」みたいな表情。

彼はイギリスから来ていて車でスペインを旅行中、先日妻と合流したんだと言っていました。

彼は自分が巡礼者じゃないからなのか照れくさげに

「ブエン カミーノ」と声をかけてくれたました。

 

僕たちは準備をしてバックパックを担いで外に出ようとしたとき、

窓の外側にいた彼に手を振ろうと窓に近づくと

深緑の美しい流線型の車が見えました。

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もしや彼の車では・・・

外に行ってみると、出発の準備をしている彼と奥様が車の傍らに。

 

この車で旅行してるの? ときくと

彼は美しくカーブを描く車体を撫でながら誇らしげに車の説明をしはじめました。

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ボンネットまで開けてくれて丁寧に説明をしてくれます。

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ホイールはこんな感じ

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彼はこのあとブガッティの集まりにいくとのこと。

MGなのに? とも思いましたが、クラッシクカーの集いなのでしょう。

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カミーノ

 

そもそもカミーノとはスペイン語で「道」

 

「道」では様々な人の行きかい、出会う。

 

巡礼者だけでない人と出会うのもまた「カミーノ」だ。

 

途中の村でこんな光景も

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カミーノの巡礼者の象徴はホタテと杖とひょうたん。

ひょうたんは水稲の代わりに使われていたそうです。

 

ランチで頼んだサンドイッチが異常に大きく

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お腹がいっぱいになって、自然とゆっくりペースに。

 

すると、風が軽やかに吹く木陰からギターと歌声が聞こえています

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ご夫婦なのでしょうか、男性が弾き語りをして、女性が絵を描いています。

優しい歌声に癒される。

しばらく彼のギターと歌声をきいて、目的地のナヘラへ。

 

ナヘラに入ったすぐのアルベルゲで見慣れた人たちがいたので

そこにチェックイン。

道に出ているテーブルで寛いでいると

道端で髪を切る巡礼者。

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カミーノ

まさに

髪ーの(笑)

 

 

 

 

9月7日 カミーノ サンティアゴ巡礼9日目 ビアナからナバレッテ

距離22.4km

ビアナを朝7時45分にでて

8時にfacebookのライブ配信

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https://www.facebook.com/shingo.omura.37/videos/1564107713650767/

 

僕たちはいつも7時から8時にアルベルゲを出発していますが、

多くの人たちは6時から7時のあいだに出発をして

黙々と歩いていきます。

しかもすごいスピードです。

 

僕たちは おとぼけ3人組でゆったりペースで出かけます。

アルベルゲを出るのはいつも最後かその前の組。

歩いても多くの人に抜かれていきます。

 

しかもfacebookの放送をしたり、

落ちてるアーモンドを拾ったり、

ブラックベリーに吸い寄せられたりとなかなか進みません。

ビアナを出るときの満月が出ていて

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この写真を撮っているうちにも、多くの人に抜かれていきます。

みんな「何してるんだ?」って感じです。

ログローニョの町に入るときにこんなものを見つけました

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大きな鳥の巣です。

どんな鳥の巣なんでしょうか???

この巣を過ぎたら橋がかかっていてログローニャの街にはいります。

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カセドラルの前のカフェで小休憩

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ログローニョの街でお店をひやかしながら散策

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二人はいらない荷物を整理してサンチャゴ デ コンポステラまで郵便で別送。

身軽になって再出発。

ログローニョ郊外の広~い公園を抜けてグラヘラ峠へ。

峠の頂点からフェンスにずっと十字架がつけれています。

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これが延々と続いているんです。

 

そしてその先にナバレッテの手前に

巡礼者の救援施設跡の遺跡が見えてきます。

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はるか昔から巡礼者を庇護する施設や人たちがいたのです。

戦争やフランコ時代には巡礼者がいなくなったようですが、

それ以外のときは今も昔も巡礼者が行きかっていたのです。

ナバレッテのアルベルゲは素晴らしく

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庭先で月水さんのミニ琵琶コンサートも行いました

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ここでのミニコンサートは感動的なものでした。

メルボルンから来た女性とドイツからの女性が涙を流して聞いていたのです。

二人の胸にはそれぞれ異なるものが去来していたのだと思いますが

心を揺さぶる「何か」があったのでしょう。

ドイツからの女性はこうつぶやきました

「伝統的な音楽をきかせてくれてありがとう。

このカミーノであなたみたいに音楽を聞かせてくれて、それを感動できる人がいる限り

世界は平和でいられるわ」

ミニコンサートは大きな拍手と愛で覆われました。

 

ずれずれなるままに旅すると

人との出会いも、ゆるやかなゆらぎで結ばれる。

そこには国境や人種や宗教の違いなんて存在しない。

ただ愛があるだけだ。