金沢の東山にある 西養寺
金沢市では少ない天台宗のお寺です。
東山の細い道を行くと階段が見えてきます
階段を登り切ると西養寺があります
石川県には白山という聖山があります。
白山は奈良時代に泰澄大師が開山し、その後 修験の場となっていきます。
白山の頂上を奥宮とし、白山をご神体にした白山信仰。
その白山信仰とひとつのあらわれで「白山双六」というスゴロクもあったほどでした。
ゴールはもちろん白山。 そのスタート地点がここ西養寺なのです。
それを裏付けるかのように、西養寺には「白山に通じる井戸」があります。
この井戸の上で手を打つと白山で聞こえるというのです。
ただし、白山のどこで聞こえるのかは定かでありません。
このお寺では歓喜天も祀られています。
僕は歓喜天が好きなので、この前で結構長く座ってしまいます。
そしてやはり西養寺のお目当てといえば
この釈迦出山図。
このお釈迦さま ずっと座って見つめていると
動くんです
目 や
唇 が・・・
本当です。
目がギョロっとしたり 口がモグモグと動いたり
数年前 お子さんがこの釈迦の絵を何気なく見ていると
「顔が動いてるよ」といいだして、発覚したのです。
この釈迦出山図のとなりには「ゆうれい窯」という窯もあります。
これも逸話があります。
ある夜、近所の階段の下に住むおばあさんがこの御窯を一人でもってきてお坊さんに渡したそうです。
しかし、この御窯 男手でも一人で簡単に持ち上がるものではありません。
いぶかしげに思っていると、
翌日 そのおばあさんが昨晩 亡くなっていたとの知らせがお寺にきたのです。
この御窯は誰が持ってきたのか・・・
そのため「ゆうれい窯」と呼ばれています。
金沢を訪れたら、訪れたい隠れたスポットです。
とくに白山に行かれる方には始まりを参ってから登拝するといいのではないでしょうか。