巡礼 18日目

オルミージョスデルカミーノからイテロ デル カスティージョへ

走行距離32.8キロ

全行程距離 338.3キロ

18.1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日のレストランのコンサートの成功もさめないまま。

朝 アルゲルゲを早めに出発。

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だけど

グリーンツリーが明いていたので、挨拶にと入ったところ

エマと話し込んで、すっかり出発が遅くなってしまった。

しかし

このエマとの話で遅くなったことが

パラレルワールド

を生み出すことになるとは誰も知らないことだった。

 

オルミージョスデルカミーノを出て見通しの良い道を行く

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飽きてしまいそうな風景にこんなものが見えてくると

なぜか元気になります。

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昨日泊まるはずだったオンタナス。

昔の巡礼者はこんな感じだったのでしょうか。

さらに麦畑しかないメセタの大地を進みます。

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すると

サンアントン修道院跡が姿を現す。

この何もないメセタで、この修道院に救われた巡礼者が多かったのではないだろうか。

それほど僕たちは乾いていたし、修道院は壊れてはいるものの威厳に満ちていた。

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この修道院跡地のアーチがパラレルワールドの入り口だったのだろうか

 

しばらく行くと

 

ふっと後ろから現れた自転車に乗る人。

 

そして僕たちを追い抜きざまに

「ナム タイシ ヘンジョー コンゴー」

と言ったのだ。

 

あまりにも唐突で僕たちはそろって理解不能だった

 

すると

 

再度

「ナム タイシ ヘンジョー コンゴー」

 

自転車に乗った男の人はスピードを緩めることも

振り返ることもなくあっという間に小さくなっていく。

 

そして また

「ナム タイシ ヘンジョー コンゴー」

 

ようやく3回目で僕たちは明瞭に理解できた

おじさんは

「南無大師遍照金剛」と言っていたのだ。

僕たちは今日はバックパックのデリバリーサービスを頼んでいたので

大きな荷物を背負っていなかった。

3人は四国お遍路の白い行着を着ていた。

ちょうど たまごちゃんは背中に小さなデイパックもなかったので

背中には「南無大師遍照金剛」と書いている。

 

そして、おじさんはといえば

 

摩訶不思議な恰好をしていたのだ。

 

まるで、おとぎの国から出てきたかのような恰好

おじさん生写真小

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車の右に見えるのがそのおじさんだ。

もう少し大きくしてみると

おじさん1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おじさん2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中世の恰好をしたかのようなおじさん。

そして、言った言葉が

「ナム タイシ ヘンジョー コンゴー」

 

僕たち3人の驚きを理解してもらえるだろうか?

 

すぐ近くの街の人達はみんなあんな恰好をしているのか?

はたまたフェスティバルか何かがあるのか?

 

次の街でいろいろと見て回ったが

あのおじさんは見つからなかったし

似たような恰好をしている人は一人もいなかった。

 

彼は誰なのか?

 

なぜ「南無大師遍照金剛」を知ってるのか?

 

謎が謎を生む

 

こんな片田舎で

 

もし、日本に来たことがあるのなら、立ち止まって話しかけてきてもよいではないか?

 

韓国人は多くカミーノを歩いているが、日本人は珍しい。

しかも

僕たちは「南無大師遍照金剛」の行着を着ているのにだ。

 

彼はどこから来たのだろう?

 

僕たちはどこを歩いているのだろう?

 

あのゲートをくぐったとき異次元に迷い込んだのか?

 

昨日のシンクロが続き、今朝エマの店に行ったことでこの出会いが決定したのか?

 

空海は今も生きているといわれている。

ならば偏在してもいいではないか、このスペインの地にも。

 

同行二人

 

これを纏う意味が少し分かったような気がする。

 

 *この旅に出る前にHITOEさんの施術を受けてきた。

神門を開くというものもその中にある。

そすればシンクロが起きやすくなるということであった。

まさにシンクロ祭りである。

参照 ボディケア 骨盤調整 シンクロ体質