22日目 モラティノスからサアグーン

走行距離10km

全行程411.8km

22.1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日はのんびりの日

サアグーンでもう一人の参加者クボちゃんがブルゴスからバスでやってくる。

そのバスの到着時間が午後なので、

自ずと出発もずれずれになる。

 

昨日は壊滅的だったこのアルベルゲの食事メニュー。

あまりの壊滅ぶりに、写真を撮るのをすっかり忘れていた。

 

そもそもカリオンで夕食のレストランに入ったときのことだ。

お店の人が「ここで牛肉をたべなきゃ何処で食べるの!?」的な

ことを言われたのだ。

 

そこで、メヌー(これはスペインの定食)で牛のシチューを頼んだのだ。

もちろん、美味しかった

 

しかし

 

隣のテーブルのご夫婦はアラカルトの牛ステーキを注文していた。

 

それが

 

美味しそうだった

 

いやいや

 

かなり美味しそうだった。

 

僕たち3人は思わず”失敗した!!”と口をそろえて叫んだのだ。

 

そのリベンジを果たすべく

このモラティノスも同じ地方。

牛肉が美味しいに違いない。

 

昨夜のアルベルゲでリベンジを果たすべく夕食に臨んだのだった。

 

メヌーとは

第一群 から1品

第二群 から1品

あとワインかミネラルウオーター

そしてデザート群から 1品

という組み合わせで大体の相場が10ユーロ前後となっている。

 

第一群はサラダをチョイス。

第二群で

たまごちゃんはチキンのグリル

月水さんはカラマリ(イカ)とポテト

僕は孔子のシチュー

を注文した。

 

前夜からの持越しの牛である。

ステーキじゃなかったのが残念だったが仕方がない。

 

最初にたまごちゃんの注文したチキンのグリルが出てきた。

「?」

これグリル?

煮てない? どっちかというとシチューっぽいよね。

 

次に月水さんのカラマリ&ポテト。

これは僕たちの早とちりかもしれないが

てっきりイカフライとフライドポテトが出てくる思っていた。

例のイカリングである。

 

しかし、出てきたものは

イカとポテトの煮物だった。

 

えっつ?

 

予想外の展開。

 

そして最後に僕の注文した仔牛のシチュー

??

???

「これなんですか?」

ウエイトレス兼作ってる人だと思う30代の女性が

説明しようとする。

英語は分からないようで、スペイン語と身振り手振り。

出てきたものは

輪切りのソーセージが曼荼羅のようにレイアウトされている。

結局webのスペイン語の翻訳を使いながら分かったこと

それは

だった。

 

あ~ 豚の血のソーセージだ!!

有名なソーセージだ。

しかし

仔牛と豚は大違いだし

ソーセージとシチューも全く別物だ

 

あまりの壊滅の具合に呆然とした。

 

人間 呆然としたら写真を撮るのを忘れるようだ。

 

このアルベルゲは3人だけで6人部屋が使えて快適だった

快適だっただけに壊滅的なメニューが残念だった。

 

しかし

 

思い起こせば壊滅的なことがもう一つあったのだ。

 

それはオーナーらしき40歳代のおじさんだ。

 

おじさんの頭はあまり見たことのないヘアースタイルだった。

それは

後ろから前へのバーコードだったのだ。

 

壊滅的なヘアースタイルだった。

 

そこから兆候があったのだ。

 

壊滅的といえば

 

サアグーンの手間の村に小さな聖母教会がある。

 

なんだかそこの中に招き入れられた。

そこのおばさんが

「ここはサンティアゴまでの中間的なのよ

あそこの石のゲートみたいなところがそのポイントよ」

と教えてくれた。

教会では月水さんも演奏をして

1

 

 良い気分でそのゲートへ。

 

2

 

 「やった~半分来たぞ!!」と三人で写真を撮りあっていると

 

3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろからスペイン人のおばさんが

「あなたたち何処から来たの」と話しかけてきた

「サンジャンピエドポーだよ」というと

「そこはスペインの起点からの半分なのよ」

と笑いながら教えてくれた。

 

え~~~

違うの?

ということは

僕らはもっと遠いところから来ているので

すでに半分のポイントは過ぎている。

 

この道

一応

「フランス人の道」という名前なんです。

 

半分のポイントは結構大事だと思うんだけど

そんな指標は無かったような。。。

 

う~ん 僕らも壊滅的だ。

 

気を取り直して出発。

 

無事 サアグーンに到着してクボちゃんとも合流。

 

夕食をとりに町中に。

 

今度こそリベンジを!!

 

入ったレストランが大正解

やっと牛ステーキにありつけた。

4

しかも味は絶品。

東京で食べたら1万円はするであろうこのステーキが

20ユーロ!!!

 

サアグーン万歳

レオン州万歳

スペイン万歳

 

「壊滅」は「絶頂」を演出する最高のスパイスだ

 

物事は常にフラットだ

善悪はそれを受け取る人の価値観に左右される。

 

善悪はここスペインでも無かったのである。