こんにちは開運極楽パワースポットのスピリチュアルキュレーター大村真吾です。

今回は「マグダラのマリアの【墓】と【アトリビュート】と【スピリチュアルメッセージ】」です。

 

なぜ南仏プロバンスへ行こうと思ったのか

今回の旅の二日目、サンティアゴに行く前に南仏を訪れるのは理由がありました。

それはマグダラのマリア。

今回の旅は大きな目的はサンティアゴ巡礼。

そのまえにフランスで南仏とルルドに行き、ピレネー山脈のふもとの町サンジャンピエドポーから歩き始めてスペインのサンティアゴデコンポステーラまで800kmの巡礼、ポルトガルに南下してファティマ、そのあとイギリス グラストンベリーに行く2か月余りの旅行になります。

行程のなかでルルドとファティマは聖母マリアが出現した聖地の中の聖地。サンティアゴ巡礼の途中でもその教会やお御堂は数多くあります。

聖母マリアは絶対的な存在感があります。特にカソリックであるサンティアゴの道を歩いていたら、Saint Mary・・・教会に数多く訪れることになります。

しかし聖書にはほかにもマリアが登場します。
その中でもイエスの一番近くにいたのがマグダラのマリアです。


彼女は昔より売春婦や金持ちの放蕩、一方で聖人と様々な形容がされてきました。

 

彼女がイエスの磔刑後にエルサレムから流れ着いたのが南仏プロバンスのサンメアリードラメール。
そしてそこからやってきて33年ものあいだ隠遁したのがここセントボームなのです。

巡礼をするにあたり、もうひとりのマリアを感じておこうと思い念願のプロバンスにやってきたのです。

宿泊地のエクスアンプロバンスから車で約30分、サン マクシマン ラ セント ボームへ。

この町の聖メアリー マドレーヌ教会にはマグダラのマリアの聖遺骸があるのです。

何度かフランスには来ていますが、まだマグダラのマリアの聖地には来たことがありません。

今回のチャンスを逃すものかと日にちを前倒しにしてプロバンスを訪れたわけです。

 

 

マグダラのマリアとは?

●出身地がマグダラ
マグダラのマリアのマグダラとは諸説ありますが、一番有力なのは地名です。
イスラエルのガリラヤ湖畔にマグダラという小さな町があったとされています。
その町の出身なので「マグダラのマリア」と呼ばれています。

●イエスに香油を塗る
その町にひとりの罪深い女がいて、イエスが、パリサイ人の家で食卓に着いていることを知り、
香油の入った石膏の壺を持ってきて、泣きながら、イエスの御足を涙で濡らし、その涙を髪の毛で拭い、
口づけをして香油を縫ったとあります。
そしてイエスは女の罪を許し「あなたの信仰が、あなたを救ったのです。安心して行きなさい」と言います。

●七つの悪霊
ここでマグダラのマリアの名前は出てきませんが、そのあと
七つの悪霊をイエスに追い出してもらったマグダラのマリアと記されていることから彼女を描く際に「香油」がアトリビュートとして使われることになったのです。

ちなみにアトリビュートとは神や聖人、歴史上の持ち物で、絵画に絵がれる際にそれを描くことで持ち主を特定する役割のことを示します。

エルサレムの近郊のベタニア(マグダラのマリ、マルタ、ラザロの兄弟が住んでいた)にイエスが来たとき、マグダラのマリアが非常に高価なナルドの香油を一リトラ持ってきて、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐったとあります。
ちなみにユダは「なぜそのナルドの香油を300デナリオンで売って貧しい人たちを癒さなかったのか」言います。
そこでイエスは「この人のするままにさせておきなさい、私の葬りの日のためにそれを取っておいたのだから」
ちなみに1デナリオンは1日分の賃金に相当したそうです。
1日1万円だとすると、約300万円。大金です。彼女はその大金を持っていたのか、あるいはその価値のある香油を持っていたことになります。

●磔刑のイエスを見届ける
イエスが磔刑に処されるとき、彼女は遠くからガリラヤからやって来た女性たちと見届けたとされています。

●再生の発見者
磔刑後イエスが葬られたゴルゴダに行き、そこでイエスの復活を目のあたりにします。
そのとき、イエスの身体に触れようとした彼女にイエスは
「私にすがりつくのはよしなさい。まだ父のもとへ上がっていないのだから」と言われます。
このシーンは多くの絵画に描かれています。

●イエス復活を伝えた人
そして「私の兄弟のところへ行って、こう言いなさい「わたしの父であり、あなたがたの父である方、また私の神であり、あなたがたの神である方のところへ私はあがる」
とイエスの復活を弟子たちに伝える役目を名刺られたのです。
そして彼女は使徒たちのもとに伝えに行きます。
それが理由で「使徒たちへの使徒」と呼ばれ東方教会では亜使徒(使徒と同じような働きをした者)とされています。

 

マグダラのマリアを描いた絵画そしてアトリビュート

マグダラのマリアが描かれている絵画をいくつか見てみましょう。

彼女のアトリビュートは香油です。
携香女とも呼ばれているので香油の入った壺は彼女のシンボルのようなものです。
そして長い髪の毛。髪で涙を拭うというように豊かな長髪が描かれています。

そして髑髏。これはイエスの死に一番近いところにいたからなのか、またはゴルゴダの丘の「ゴルゴダ」の意味が古代のヘブライ語では「髑髏」だからなのか定かではありませんが、マグダラのマリアがの傍らによく髑髏が描かれています

そしてしゃがんでいることが多いようです。
聖母マリアは立っている印象がありますが、マグダラのマリアはしゃがんでいることが多いです。

しゃがんだ姿がよく描かれているのは、御足に香油を塗ったりしていること、イエスに癒してもらった、イエスの遺骸の前で悲しむということが要因なのでしょう。

そしてなぜ香油を持っていたのか?

しかも貧しく病人がいたという村で香油を持っていたマグダラのマリア。

当時、土葬で遺体を布で覆い防腐のために香油を塗っていたといわれています。

金持ちの娘であったという記述もあることから想像すると、病人が多かった村(伝染病患者がおおくいたのかもしれません)その町になんらかの理由でマグダラのマリアは住んでいました。彼女は裕福だったので自分の死期がきたときのために香油を携えていた。そこにイエスがやってきました。周囲からは隔離されたような場所であるにもかかわらずイエスは癒しを施したのです。感謝の涙をながすのも当然でしすし、御足に口づけをすることもするでしょう。それだけイエスを敬愛したのだと思います。だからいつも香油を携えている。ゴルゴダの丘でイエスの遺骸にも香油を塗ろうとしても不思議ではありません。

彼女はその時できる最善をしたのです。

無垢な最善の行為が次の最善を呼ぶのでしょう。

だからこそイエスはユダの言葉に対して この人のするままにさせておきなさい、私の葬りの日のためにそれを取っておいたのだから」 といったのです。

この時がくるのをイエスはわかっていたのでしょう。

そしてそれだけの役割がマグダラのマリアにはあったということになります。

 

彼女のお墓ともいうべき聖メリーマドレーヌ教会

https://youtu.be/2gEcWOqcLbw
マグダラのマリアの聖遺骸がある教会。南仏サン=マクシマン=ラ=セント=ボームにある聖マリーマドレーヌ教会 しんごチャンネル


サン・マクシマン・ラ・セント・ボームのいう町の中心に教会はあります。


街の中心部は道が細く、しかも休日だったので通行止めになっているところもあり、ナビに従っても行き詰ってしまいます。
駐車場も思うようにさがせなくて、右往左往しているうちに路上にならんだ術繋ぎのなかに1台分のスペースを発見!
そこに車を止めて教会に歩いていきます。
車だと狭い石畳の道も歩けば爽快。


あっという間にサンマリーマドレーヌ教会にたどり着きました。


教会の門にTOMBEAU DE SAINT MARIE MADELENE 聖マリア マドレーヌの墓 つまりマグダラのマリアの墓
と書かれています。
教会の中にはいると讃美歌が唄われていました。
荘厳ななか最深部に進んでいきます。
そこにはマグダラのマリアの絵があり、その前で参拝する椅子が設けられています。
入り口から見て左手にクリプトがあります。


そのクリプトのなかにマグダラのマリアの聖遺骸が安置されているのです。
格子の中に見えるのは頭蓋骨。

 

蛍光灯に光が反射して怪しく見えますが、クリプトの中は静粛な感じです。

サントボームの洞窟で隠遁し、遺骸がこの教会があった場所の下に葬られたといわれます。

波乱に満ちたその一生をなぞるようにしてこの教会で黙祷してみます。

するとある感情が沸き起こってきました。

それは彼女が携えた香油の香りを感じてみたいという思いでした。

 

アトリビュートの香油に出会う

香油を求めて教会の売店に行ってみました。
そこにはマグダラのマリアのメダイはいくつかあるのですが、香油はありません。店を見回すとガラス棚のなかにエッシャンシャルオイルのようなものを見つけました。


手にしてみるとラベルに描かれているのはローズマリー。
確か彼女が携えたのはナルド(スパイクナード)


すべての便を見てみますがナルドはありません。
せめて香油を入れる壺のようなもは・・・と探すもそれもなし。

他の場所でスパイクナードを買っても意味が無くて、このマグダラのマリアが没したところで欲しかった・・・

 

売店の人にメダイの会計をしながら、ナルドがあるかと聞くも反応なし。
そして、次に行くマグダラのマリアが籠った洞窟への行き方を尋ねると

「開いてないかも」との返事。

愕然!! ナルドもなければ洞窟にも行けないなんてプロバンスに来た意味が半減もいいところ。

かろうじて教会の裏にあるツーリストインフォメーションがあることを聞き出して教会の外へ。

教会の外に出ると、音楽隊のような一団が演奏の準備をしていました。
ちょっと聞いて行ってもいいかなとも思いましたが、あまりの喪失感に呆然としてともかく教会のとなりにあるインフォメーションに行ってセントボームへの行き方を尋ねました。

すると地図で行き方を教えてくれて、洞窟は開いていますよとの返事。

良かった

嬉しくなると急に空腹を感じてランチをとることに。


教会の前の道にあるお店に入ろうと歩いていたら天然石らしきものを置いているお店が目に留まりました。
もしかしたらあるかもと思いお店の中へ。
天然石やメダイなどにまじってエッセンシャルオイルが並んでいるコーナーがありました。
そこに行って一本づつ確かめるもやはりナルドはありません。
店内を見渡してもほかにある様子もないのですが、お店の人に尋ねてみると


「あるわよ」


隠れるかのようにナルドの小瓶が並んでいました。
その名も Nard de Marie Madeleine

見つけたーーーー

 


しかも既製品のエッシャンシャルオイルの中のスパイクナードではなく
まさにマグダラのマリアのナルド。
これをもってセントボームに行ける!!

 

 

聖地セント ボームへ

ランチを食べて車に乗り込みセントボームへ。
セントボームとは山塊で南仏のブ―シュデュローヌ県とヴァール県にまたがっています。
標高は1147メートルのテーブルのような形の山です。

教えられた道をグーグルマップで追っていくとそれらしき場所に到着。
確か教会があると言ってたけどそれらしき建物はありません。
車はこれ以上すすめなくて、山道が先に続いています。
ピクニックに来ている親子がいたのでサントボームはどこか尋ねると
この山道ので20~30分の距離だといいます。
それならと車を止めて歩き始めました。

ところどころに礼拝所のようなものがあり、その先にセントボームがあることを伺わせます。

途中で行きかう人たちもいて一安心。
20分ほどいくと分岐点がありレンジャーの方が話しかけてきました。
どうやら山火事が起きる気配があるらしく、
今日は5段階の4レベルだそう、5レベルになると入山できなくなるとのこと。
もし明日もこの周辺のハイキングに行くのであれば行政のホームページで確認をすすめられました。
アメリカもそうですが世界中で山火事が発生しているようです。

 


レンジャーの方にセントボームへの行き方を尋ねると、
このまま右側にすすめば10分くらいで到着するとのこと。
教会はどこにあるかと尋ねると、左側の道を登って20分くらいで行けるいいます。
さらに、教会から洞窟までは行けますかと尋ねたら45分くらいの距離であることがわかりました。
そこで、先に教会に行ってそのあと洞窟に行くことにしたのです。
それが間違いの始まりでした。
街のツーリストインフォメーションの方が教会まで車で行けて、そこから2つの行き方あって45分くらで洞窟に行けると聞いていました。
それが頭の中にあったので、
頭の中に教会と洞窟がセットになっていたのです。

 

 

私たちは左の道から教会を目指しました。

山上のチャペル サンピロン礼拝堂

そんなに急じゃない道を行くと思ってたのが大間違い
急な勾配がどんどん続きます。


山塊は切り立っているので直線で登っていくことは不可能なので
山塊を廻りこむように登っていきます。


25分くらい登ったでしょうか、急に平坦になり木の向こうに白い建物が見えました。


山塊の上比較的たいらですぐ反対側は崖になっています。大きさのたとえがおかしいですが
携帯電話を横にたてたような感じの地形です。
その頂上はエッジ状ではるか向こうにまで続いています。

山頂から続く尾根


山頂の小さなチャペル、サンピロンはつつましやかに佇んでいました。
門はあいてなかったですが、格子から伺うと天使に導かれるマグダラのマリアが祀られています。


静寂、達成感、爽快感そして神聖感。
何とも言えない静粛な気配が漂っています。
マグダラのマリアは当時ここに天使に導かれたといわれています。
ここまで来てよかった、素直にそう感じさせる場所です。

 

 

ここは地上か? はたまた・・・

礼拝堂から洞窟に向けて出発。
どこを歩けばよいかもわからず、看板も道しるべもありません。


ここはどこ?私は誰?
殺伐とした風景は地球とは思えないような風景。
黄色と赤と白の印があることに気づき、それを追うことに。


度々見失うもなんとか進むと黄色いXの印と□に●の茶色い印。

 


なんだろうと思いそちらに行くと崖。


Xは行っちゃだめのサインだろうと思い、
またまっすぐに進んでいきました。
あるくこと40~50分。ずっと尾根を歩いていることになります。
「なんかおかしい」
先に行くのは違うという直観。
もとの礼拝堂までもどり、行きと同じコースをもどることにしました。

 


やがて先ほどのヘンな目印のところにでてきました。
思い直して、もういちど崖の方にいくと、なんとなく道らしきものが崖を伝って下に伸びています。

 


もしかしたらこの道か!?
思い切って、この道をくだっていくことに。茶色い目印がところどころでてきます。


そういえば□に●も茶色でした。
ここで直観
この形は洞窟を現してるんじゃないか!!
さらに15分くらい歩いていくと遠くに人の声がするような。
広めの登山道と合流してやがてレンジャーに会った場所に戻っていました。
よかった!!
ここからはもう10分でセントボーム。

 

 

セントボーム(聖なる洞窟)へ

ついにセントボームに到着。
門をくぐると左側にゴルコダを模した場所があります。


洞窟の前は広くなっていて断崖を背にしてピエタがあります。
洞窟は思ったよりも広くほろがっています。

ステンドグラスが印象的です。
下に降りる階段があり岩座のようなものもありました。


ここでマグダラのマリアが祈りや瞑想をしていたのでしょうか。
その奥からは水滴の落ちる音がします。
湧き出る水もあるのでしょう。
何時間でもいれる空間です。

匂いによるスピリチュアルメッセージ

上にあがり、讃美歌をききながら香油ナルドを手につけました。
耳からは讃美歌の波動、そして鼻からはナルドの香りが中枢神経を刺激します。
目を閉じて聴覚と嗅覚に意識を向けていきます。
感覚がどんどん広がっていきます。
いつしかゆらゆらと優しく揺れて抱かれているような感覚。
網膜に光が差し込んできて明るくなってきます。

すると天啓がやってきました

それは

大いなる愛の元で最善を尽くす

マグダラのマリアはイエスという存在の大きな愛を受け、無条件に最善を尽くすことをしたのでしょう。

それはユダのいうような実務的なことではなかった。

彼女の行動は無垢なパワーに満ちていたのでしょう。

マグダラのマリアは兄弟やあと二人のマリアとともに今の南仏にたどりつきます。

そこからここセントボームの洞窟に籠り最期を迎えることになります。

この場所はその後歴代のフランス王が訪れる場所となりました。

今もマグダラのマリアの御力は洞窟からあふれ出し、訪れる人を優しく包んでくれます。

そしてこう教えます

「愛の元で最善を尽くせ」と。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回は「マグダラのマリアの【墓】と【アトリビュート】と【スピリチュアルメッセージ】」でした。

このあとサンティアゴ巡礼に歩き出します。

そのようすもブログ、youtubeしんごちゃんネルにアップしていきますので、ごらんくださいね。