みなさん、こんにちは。
クラブワールドの大村真吾です。

四国八十八か所歩きお遍路 27日目。
昨日の観自在寺から次の札所まで
50kmほどありますので、今日は
参拝のない歩きだけの1日です。
・・・のはずがめちゃくちゃおもしろい
道でした!!


まずはローソン様で朝食を。
現代のお遍路あるある風景ですね。

柏の街から柏坂という山道に入ります。
ここは高低差460m位なのですけど
急にアップしますので結構つらい。

今日は荷物も背負ってですから
なおさらきついです。
が、途中途中にいろいろなポイントが
あり、言い伝えなども多く
看板が出されているので飽きません(笑)。
空海さんにまつわることから
庶民的な笑えるものまで・・・。


弘法大師が旅人の渇きを癒すため、
柳の根元を「とんとん」と
杖を突きたてたところ、
甘露の水が湧き出てきたので、
柳水と云うようになったところ。
案の定、僕は買ったばかりの水筒を
さきほどのコンビニに忘れたので
ここでちょろちょろ湧き出る霊水に
助けられました・・・。
今日は水筒マストの日でしたが
やってしまいました!

ここ以外にも霊水の出る場所が
あったようです。
娘巡礼がこの地にさしかかった時、
余りののどの渇きに意識を失い
倒れてしまった。
すると、そこへ、弘法大師が現れ、
傍らにあるシキミの木の根元を
掘るようにと言い、姿を消しました。
意識を取り戻した娘が
シキミの木の根元を掘り起こしてみると、
真清水が湧き出し、娘がその水を飲むと
持病の労咳がすっかり治ったそう。
こちらは昭和の初めまで
近郷近在の力士による
奉納相撲が行われ市がたっていたそうです。


接待松
病気で足の不自由な人が箱車に乗り、
たくさんの人に大網をかけ
引っ張り上げてもらってここまで
きたら、蛇のように曲がりくねった大松が
箱車を押し潰すかのように思われ、
思わず、箱車から逃げ出そう飛び出した。
そのはずみで、足の病が治ったという
話が残っています。
まるでお金持ちのクララ
(アルプスの少女ハイジ)のようですね。
以前はここでお遍路さんのお接待を
していたようです。いまは松は枯れて
切り株だけになっています。

あとはもっと庶民的な笑える話・・・

女兵さんの話。
女性っぽい見た目の男性に
大入道が
「男ならいちもつを見せて見ろ」と。
今なら、パワハラ&セクハラ(笑)。
おもむろに見せたところ立派だったので
尻尾を巻いて逃げて行ったと。

鼻欠けおうまの話
梅毒で華が欠けたおうまさんが
なげいていた話。

くめきち屋敷の話
美人姉妹のお遍路宿(遊郭?)で
妊娠して子供が生まれるが
その子が大きくなって亡くなった
親達(美人姉妹)を手厚く弔う話。

などなど、道のところどころに
言い伝えが書かれた札が立っています。
そしてそんな庶民的な寓話のすぐ近くには
お遍路さんへの仏さまの言葉的な
まじめな立札もあって本当に
飽きない道(笑・すみません)でした!

柏坂の尾根からの景色。
本当に素晴らしかったです。
ここから見える岬が
昨夜のyoutube配信で話していた
「ひょろ岬」です。
宇和海の大パノラマです。

僕たちの中で「ひょろ岬」と
呼んでいますけど
正式名称は由良半島。
愛媛県といえば佐田岬が
長い半島で思い出しますが、
ひょろ岬はこのヒョロヒョロ感が
たまらない。
よく見ると途中で切れているのですが、
これは運河。
その昔、小さい舟では由良半島を
回り込むのが大変だったので
、1番細いところを舟を担いで
超えたそうです。
そこでついた名前が船越。
運河も船越運河といいます。
絶景に感慨もひとしおでした。


ちょっと爽快です。


今日はみかんの集積所で
お接待でミカンを頂きました。
そこのマロンという犬です。


宿についてから夕食を食べに行った
のですが、よくわからないお店が。
下北プリン と書いてあったので
デザートのお店なのか、喫茶店で
プリンが売りなのかと思ったら
居酒屋&カラオケでプリンは一斉
ありませんでした(笑)。
この名前はなんなのでしょう~。

今日は、途中で民家のようなところに
「常接待」と書いてあったので
お遍路の休憩所かと入って見ましたが
よくわからなかったです・・・。
小さいドアを開けたら、中に人がいて
ばーんと閉められました・・・。

もしかしてトイレだったのかな?
鍵もないし、表示もなかったです。
怖くなってあわてて出ました。

すみませんでした!

明日もしっかり歩きます。